Iron Vault Pathの栄養コンサルで最初に確認するのは、サプリメントの種類ではなく、3日分の食事記録だ。多くの場合、タンパク質が目標値に届いていない。プロテインパウダーを買う前に、まず現状の食事で何が足りていないかを把握する必要がある。

タンパク質の目標摂取量

筋力トレーニングを行っている成人の場合、体重1kgあたり1.6〜2.2gのタンパク質摂取が目安とされている。体重70kgなら、112〜154gが1日の目標範囲になる。この数字は研究によって多少幅があるが、Iron Vault Pathでは体重×1.8gを初期目標として設定することが多い。

食事記録で何を確認するか

3日分の食事記録を分析すると、多くの会員で共通のパターンが見える。朝食のタンパク質が少ない(トースト1枚と珈琲だけ、など)、昼食は外食で炭水化物が多い、夕食でまとめて摂ろうとして量が多くなりすぎる。1食あたり30〜40gを目安に、3食に分散させる方が吸収効率がいいとされている。

プロテインパウダーの位置づけ

プロテインパウダーは食事で不足した分を補うツールだ。それ以上でも以下でもない。食事記録を見て、1日のタンパク質が目標値の80%以下であれば、補助として使う価値がある。ただし、食事の質を改善せずにパウダーだけで補おうとすると、他の栄養素(鉄分、ビタミン類)が不足するリスクがある。

記録を続けることの現実的な方法

毎食の詳細な記録を永続的に続けるのは難しい。Iron Vault Pathでは、まず2週間だけ詳細に記録し、自分の食事パターンを把握することを勧めている。パターンがわかれば、その後は主要な食品のタンパク質量を覚えるだけで、大まかな管理ができるようになる。

タンパク質の話は地味だが、トレーニングの効果に直結する。サプリの前に食事を整えるというのは、計測の前に計器を校正するのと同じ考え方だ。