中村 剛ジムを始めたのは2019年の秋だった。それ以前は都内の大手フィットネスチェーンで7年間トレーナーとして働いていた。仕事自体は嫌いではなかったが、1日に15人を回すスケジュールでは、一人ひとりのデータをきちんと追う時間がなかった。「感覚でやっていた」と彼は言う。「お客さんが今日調子よさそうだから重量を上げる、みたいな。それが積み重なると、何が効いているのかわからなくなる。」
三軒茶屋で2019年秋に開設。
これ以上は増やさない。
プログラムの基本単位。
6ヶ月以上継続している会員の割合。
体組成計の週次キャリブレーション基準値。
毎月第1月曜日。設備点検と記録整理に充てる。
転機は2018年の冬に参加したストレングスコーチの研修だった。アメリカのコロラド州から来た講師が、セッションのたびに細かい数字を記録し、週ごとに傾向を分析していた。「あの人は感覚の話を一切しなかった。全部、前回比で話していた。」その手法を自分のジムで試したくて、翌年に独立した。最初の半年は会員が4人だった。
中村 剛、都内の大手フィットネスチェーンで7年間パーソナルトレーナーとして勤務した後、2019年にIron Vault Pathを設立した。2018年にコロラド州のストレングスコーチ研修に参加したことが転機となり、データ主導のトレーニング設計に転向した。以前担当した中で最も印象に残っているのは、膝の手術後にリハビリを兼ねてトレーニングを再開した40代の会員で、12週間の計測データを追い続けた経験が今のプログラム設計の原型になっている。休日は自転車で多摩川沿いを走ることが多い。「速く走るより、心拍数のゾーンを守って走る方が面白い」と言う。